ペコリーノロマーノD.O.Pとは
ペコリーノロマーノは、イタリアチーズの中でも最古と言われている伝統的なチーズです。古代ローマ時代から生産されており、保存目的で作られていた為、塩分が強めなのが特徴です。外見は綺麗な真っ白色で、円柱形のハードチーズです。ハードチーズの中でも比較的柔らかい方です。ペコリーノロマーノの名前の由来は「ローマのペコリーノ」。イタリアでは雌羊の事を「ペコーラ」と呼び、羊のミルクから作られるチーズの事を「ペコリーノ」と呼ぶのでこのように呼ばれるようになりました。
強い塩味と羊乳のコク
ペコリーノロマーノは、元々長期保存を可能にするために塩をすりこみ作られたチーズなのでかなりしょっぱいです。ローマ軍の遠征などの際には、保存性の高いペコリーノロマーノがかなり重宝されていました。現在では、冷蔵技術も当時に比べ遥かに上がっているので、マイルドになってはいますが、それでも塩味は強く感じます。一方でその塩辛さの中に、羊乳ならではの、風味、甘み、コクが感じられるます。また、ハードチーズならではの長い熟成によって凝縮された旨味やコクも感じられる逸品で御座います。
ペコリーノロマーノの食べ方
ペコリーノロマーノは旨味の詰まった調味料として大活躍しています。本場イタリアでは、ペコリーノロマーノを使わないと本物のカルボナーラとは言えない!とされるほど愛されているチーズです。ペコリーノロマーノはそら豆との相性が良く、イタリアでは毎年5月に"ファーベ"と呼ばれるそら豆が食べごろを迎えるので、この"ファーベ"と"ペコリーノロマーノ"を味わうという習慣があります。その他にもリゾットやサラダにかけても美味しく味わえます。
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