チーズナイフ
包丁と違ってチーズナイフには刃に穴が開いたものがあり
“オメガナイフ”と呼ばれることも。
穴のおかげで“カマンベール”のような軟らかいチーズを
カットしても刃にチーズがくっつきません。
ほかにも刃がのこぎり状になっているものは
“ゴーダ”などのセミハードチーズを切り分けたり
“ミモレット”などの不要な表皮を切り落とすのに便利です。
クロタンナイフ
フランスの小さな丸いシェーブル“クロタン ド シャビニオル”
のためにつくられたナイフなので“クロタンナイフ”と呼ばれています。
刃がとても薄いので組織のもろいシェーブルの切り分けや、
逆に、固く熟成したシェーブルの切り分けに向いています。
シェーブル以外のこぶりなチーズにも使えて便利な1本です。
チーズスライサー
セミハード・ハードタイプのチーズをスライスします。
スライサーの角度により好みの厚さにスライスでき、
ゴーダ・エダム等のワックスをはがすときにも便利です。
刃が穴があいていて、シュレッドチーズのように削れるものも。
また、スイスのハードチーズ“スプリンツ”専用のスライサーは見た目は日本のカンナ。
かなり硬いスプリンツチーズを紙のように薄く削ります。
パルメザンナイフ
パルメザンチーズを上手に砕くことができ、
刃の形から“アーモンドナイフ”とも呼ばれています。
“パルミジャーノ レッジャーノ、グラナパダーノ、
ミモレット、ペコリーノロマーノ、熟成ゴーダ”
などのハードチーズを、このナイフでかち割りながら
食べるとカットしたものとはひと味違う風味が味わえます。
“パルミジャーノ レッジャーノ、グラナラナパダーノ、ペコリーノロマーノ、エダム”
などのハードチーズを粉状にすりおろします。
板状の面で刃が違い、粗さを調節できたり、ハンドルを回すことで
簡単にすりおろすことができる道具もあります。
削りたては格別な香りと風味が味わえるので、
料理に合わせたチーズを削りながら楽しんでみてください。
ジロール
スイスのセミハードチーズ“テット ド モワンヌ”を削る専用の道具です。
上の部分の表皮を取り除いたテット ド モワンヌをホール、
またはハーフカットを中心の軸に刺し、刃のついたハンドルを回すと
花びらのようにひらひらとチーズが削れます。
“プティ アグール”や“ムルシア アルビノ”も同様に削れます。
華やかでパーティでのパフォーマンスにもぴったりです。
ワイヤーカッター
柔らかくて崩れやすい青カビタイプや水分の多いチーズを切るのに適したカッターです。
片手で使える“ハンドリナー”のほかにも大理石の台にピンと張ったワイヤーが
セットされたギロチンタイプのものもあります。
ラクレット
“ラクレット”はチーズを半分にカットした切り口を暖炉の火などにかざし、
溶けだしたチーズを蒸かしたじゃがいもに削りかけて食べる料理名です。
使うチーズも“ラクレット”。表面を塩水で洗ったスイスやフランス産のチーズです。
現在では電気式のラクレットオーブンを使ってサービスされますが、
おうちでも卓上用のラクレットパンやテフロンのフライパンで楽しめます。
■作り方■
じゃがいもは蒸かしておきます。
スイス、またはフランス産のセミハードチーズ“ラクレット”
を3~5mmほどにスライスしておきます。
フライパンを温めラクレットチーズを置いて3~5分で、トロリと溶けたところを
お皿に用意したじゃがいもにかけていただきます。
スイス料理として有名な“チーズフォンデユ”用の鍋です。
厚手で冷めにくい土鍋やホーロー鍋があれば代用できますが
最近では、卓上でキャンドルを灯して楽しむ小さなフォンデュ鍋が人気です。
■作り方■
スイスのセミハードチーズ“グリュイエール”と“エメンタール”
を同量シュレッドし、コーンスターチをまぶしておきます。
にんにくを鍋肌にこすりつけ、白ワインを煮立たせたら少量ずつチーズを入れて溶かします。
焦げつきやすいので、常にかき混ぜ続けておくのがポイントです。
ひと口にチーズボードといってもチーズをカットする時に使うボードと、ディスプレイボード があります。
兼用できる木のボードはとっても便利。黒い石でできた“スレートボード”はカットには不向きですが、
ディスプレィに使うとチーズが映えてとても美味しそうに見えます。